2016年 11月 07日
いま 石牟礼道子を よむ
本を読むのは好きだけど、
文学となると好きなのかどうかわからず。
そもそも文学って?
と、いう興味本位で、3人の作家が語る石牟礼文学を語る「いま石牟礼道子を よむ」に行ってきました。
なんかわからないけど、楽しかった。
特に、トーク後の、質問を受け付けるコーナーで、時間と認知症の関係を尋ねられた時の、
高橋源一郎さんの話に、ホッとした。
認知症の人を病人扱いしたり、可哀想な感じに捉えられたりしてるけど、僕は、幸せなんじゃないかと思うんですね。
今を楽しんでいて、過去のいろんな事とか関係なく、今を生きてる。ので幸せなんじゅあないか。
みたいな事を言われたのです。
認知症の進行状況や、環境によって一概には言えないけど、私も母をみてそう思っていました。
そこに行き着くまでは、葛藤もあり、なぜこんなに、聡明な人が認知症になったのかと、苦しんだ時期もありましたが、母はいつも、私の顔を見てありがとうと、ほほえんでいたのです。
母は私と一緒にいた間、幸せだったと思いたい。
悩み、苦しみから解放され、幸せだったと思いたい。
と、思っていたので、高橋源一郎さんの話を聞いて、少し救われた気がしました。
それから
自宅に帰り先日買った町田康さんの本「猫のあしあと」を取り、読み進めるうちに、
町田康さんの猫への愛情の深さにうれしくなり、
今日買った「ギケイキ」にサインをしてくれた町田康さんの優しい目元を思い出し、
文学っていいなぁと、思った次第です。

by jeandue
| 2016-11-07 16:40